持ち家購入後の維持費、どれくらいかかるの?
マイホームを手に入れた後、「毎月どれくらいの費用がかかるのだろう?」と不安に感じる方は多いものです。住宅ローンの返済だけでなく、固定資産税や修繕費、保険料など、さまざまな維持費が発生します。
この記事では、持ち家にかかる代表的な維持費の種類とその目安を、ライフステージごとのシミュレーションを交えてわかりやすく解説します。これからマイホームを考えるあなたや、ご家族の将来設計を立てたい方にとって、安心して備えるためのヒントが詰まっています。最後までご覧ください。
持ち家の維持費とは?賃貸との違いを理解しよう
賃貸と持ち家の大きな違い
賃貸住宅では、修繕や保険の手続きは管理会社が対応してくれますが、持ち家ではすべて自己負担となります。つまり、住宅を「所有する責任」が発生するということ。
住宅ローンを完済した後も、ゼロにはならない支出があることを知っておくと安心です。
💬 FPのひとこと:
賃貸と違って、「いざという時の備え」が持ち家には必要です。将来の出費を見越しておくと、いざというときにも落ち着いて対処できますよ。
参考記事:
住宅ローン以外にもかかる費用
「ローンの返済ができれば大丈夫」と思っていたのに、実際には毎年数十万円単位のコストがかかることも。税金やメンテナンス、保険料などをあらかじめ把握しておくことで、予期せぬ出費にも落ち着いて対応できます。
持ち家にかかる主な維持費とその目安
固定資産税・都市計画税
住宅を所有していると、毎年「固定資産税」と「都市計画税」がかかります。
- 一般的な戸建て住宅では、年間10万〜20万円程度が目安
- 新築住宅には減税措置がある場合もあるので、購入時には確認しておきましょう
修繕・メンテナンス費用(外壁・屋根・設備など)
- 外壁の塗り替えや屋根の補修、住宅設備の交換などは10〜15年ごとに必要
- 出費は100万円〜200万円程度と高額になることもあります
- あらかじめ積立しておくと、急な出費にも安心です
火災保険・地震保険の費用と注意点
- 火災保険:年間1万〜3万円程度
- 地震保険:地域や補償内容により異なりますが、追加で数万円
- 補償内容の比較・見直しが大切です
参考記事:
ライフステージ別・維持費シミュレーション
購入直後(〜5年):初期コストと落ち着いた支出
- 引っ越し代や保険料など初期費用がかさむ時期
- 維持費は比較的安定し、年間15万〜25万円程度
💬 FPのひとこと:
最初の数年は出費が多くなりがち。家計の見直しをして、無理のない返済計画を立てておきましょう!
中期(6〜15年):修繕が始まるタイミング
- 設備の老朽化や外壁・屋根のメンテナンスが発生
- 年間換算で30万〜50万円を見込むと安心
長期(16年〜):大規模なメンテナンス費用
- 築20年超で、構造部分の大規模修繕も
- 数百万円単位の出費になることもあります
- 預貯金やリフォームローンなど資金計画が重要です
維持費を抑えるためにできること
節税や補助金を活用する
- 固定資産税の軽減措置
- 省エネリフォームへの補助金制度など
自治体の情報をこまめにチェックして、上手に制度を活用しましょう
賢いメンテナンス計画を立てる
- トラブル前の点検・整備で修理費を抑える
- 5年・10年ごとの予防整備がおすすめです
保険の見直しで無駄をカット
- 補償内容が現在の住宅に合っているかを定期的に確認
- 過不足のない保険内容でコストカットが可能です
まとめ:維持費を見える化して、安心のマイホーム計画を
持ち家にはさまざまな維持費が発生しますが、前もって知っておくことで備えができ、安心して暮らしを楽しめます。
- 月々の支出だけでなく、10年後・20年後の費用も見据えて準備
- 見える化しておくことで、不安を軽減できます
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