マンション購入後にかかる費用、しっかり把握できていますか?
マンションを購入すると、住宅ローンの返済以外にも毎月発生する費用があります。その代表が「管理費」と「修繕積立金」です。
これらの支出は、マンションで安心して暮らし続けるために欠かせない大切なコストです。
この記事では、マンションの管理費・修繕積立金の相場や、物件選びで見落としがちなチェックポイントをわかりやすく解説します。将来の支出を見通し、無理のない資金計画を立てるために、ぜひ参考にしてください。
管理費と修繕積立金の違いとは?
管理費とは?毎日の暮らしを支える運営コスト
管理費とは、マンションの共用部分の維持・管理に使われる費用です。たとえば以下のような支出が含まれます。
- エントランスや廊下の清掃
- エレベーターや照明などの電気代
- 管理人の人件費
暮らしの快適さを保つために欠かせない、日々の運営コストと言えるでしょう。
修繕積立金とは?将来の大規模修繕に備えるお金
修繕積立金は、建物の劣化や老朽化に備えて計画的に積み立てる費用です。使用例としては以下のようなものがあります。
- 外壁や屋上の補修、防水工事
- 給排水管の交換
- エレベーターの設備更新
将来の大規模修繕に備えて、少しずつ準備しておくことで安心して住み続けることができます。
なぜ管理費・修繕積立金は毎月支払うの?
マンションの管理費・修繕積立金は、原則として月ごとの支払いが基本です。理由は以下の通りです。
- 継続的な管理・維持が必要なため
- 突発的な大きな出費を避けるため
毎月の支払いでコストを平準化することで、家計に無理なく、将来の負担を抑えることができます。
【目安あり】管理費・修繕積立金の相場はいくら?
一般的な管理費・修繕積立金の目安
2025年時点の全国平均では、以下のような金額が相場となっています。
- 管理費:月額1万円〜2万円
- 修繕積立金:月額7,000円〜1万5,000円
マンションの規模や築年数によって差があるため、実際の物件情報をしっかり確認しましょう。
地域や物件タイプによる相場の違い
- 都心のタワーマンションでは、管理費が3万円を超えることも。
- 郊外の小規模マンションでは、合計で月1万円台のケースもあります。
💬 FPのひとこと:
「高い=悪い」「安い=得」ではありません。管理体制や設備の内容と費用のバランスを見ることが大切ですよ。
新築マンションと中古マンションの相場の違い
- 新築:初期は低めの修繕積立金 → 数年後に段階的に値上げされることが多い
- 中古:これまでの積立状況や修繕履歴により、金額や将来の見通しが異なります
長期修繕計画の有無とその内容は、事前に確認しておくと安心です。
購入前に確認すべき!マンションの費用で気をつけたい3つのポイント
1. 修繕積立金の将来的な値上げ
築年数が経つとともに費用が上がることが多いため、長期修繕計画をチェックし、将来を見越した資金計画を立てておきましょう。
2. 積立不足による一時金のリスク
積立が不十分な場合、住民に一時金が求められるケースも。
事前に管理組合の財務状況や積立残高をチェックしておくと安心です。
3. 管理組合の運営が適正かどうか
以下を事前に確認しておくことが大切です。
- 議事録が残っているか
- 長期修繕計画があるか
- 修繕履歴の確認
管理体制が整っているかどうかは、資産価値の維持にも影響します。
失敗しないために!管理費・修繕積立金の見極め方
「安い」より「適正価格と内容のバランス」が大切
安さだけで判断せず、清掃・設備点検・セキュリティの内容と費用が見合っているかを確認しましょう。
長期修繕計画の有無は必ず確認を
計画的に積み立てられているかどうかは、将来的な負担軽減にもつながります。
10年後・20年後を見据えた管理がなされているかどうかがカギです。
家計とのバランスをシミュレーション
住宅ローンだけでなく、毎月の管理費・修繕積立金も含めて無理のない範囲かを確認しましょう。
💬 FPのひとこと:
購入後の安心感を得るには、予算シミュレーションをしておくのがおすすめです!
参考記事:フラット35とは?メリット・デメリットをわかりやすく解説
まとめ|マンション費用を正しく知って、後悔のない住まい選びを
マンション購入後の費用も見据えた上で選ぶことで、安心して長く暮らせる住まいが実現します。
次はこちらの記事もぜひ参考にしてみてください
『持ち家にかかる維持費はいくら?購入後に必要な費用をシミュレーション』
コメント