売買契約書の注意点完全ガイド|見逃すと危ないチェックすべきリスト

マイホーム購入の最終ステップが、売買契約書(いわゆる「37条書面」)へのサインです。
この記事では、住宅購入の際に確認しておきたい売買契約書の重要ポイントを、やさしく丁寧に解説します。

これから契約を迎えるあなたが、不安なくサインできるようしっかりサポートします!


売買契約書(37条書面)とは?

売買契約書とは、あなたと売主が住宅の売買に合意した内容を正式に書面で確認するためのものです。
宅地建物取引業法の第37条に基づき、契約成立時に交付されます。

主な記載内容:

  • 売買価格と支払い条件
  • 引き渡しの時期と方法
  • 契約解除の取り決め
  • 手付金や違約金の扱い

売買契約書で確認したい4つのポイント

① 売買価格と支払い方法を確認しましたか?

結論:資金計画とズレがないか、細かく確認を。

  • 総額はいくらか
  • 支払い方法(現金か住宅ローンか)
  • 支払いのスケジュール

特に住宅ローンを利用する場合、申請や融資実行のタイミングにズレがあるとトラブルにつながることも。事前の確認で、後から慌てずに済みます。


② 手付金・違約金・契約解除の条件は明確ですか?

結論:「もしも」の場合のルールを確認することで安心につながります。

  • 手付金はいくらか?返金の有無は?
  • どんな場合に違約金が発生するか
  • ローン特約など、契約解除の条件
てぃ(FP)
てぃ(FP)

契約書にはトラブル時の対応が記載されています。不安な点があれば、遠慮なく確認しておきましょう。


③ 引き渡しの時期や状態は納得できていますか?

結論:スケジュールのズレを防ぐには、条件をしっかり把握するのが大切です。

  • 引き渡し日はいつか?
  • どんな状態で引き渡されるか(修繕や掃除など)
  • 引っ越しやリフォームの予定との兼ね合いは?

希望通り進められるよう、内容をしっかり確認しておきましょう。


④ 契約不適合責任(旧・瑕疵担保責任)について理解できていますか?

結論:購入後の安心感につながるポイントです。

  • 引き渡し後の不具合への対応はどうなっているか
  • 売主の責任の範囲と期間(例:2年間など)
  • アフターサービスの内容
てぃ(FP)
てぃ(FP)

「もし不具合があったら?」という不安を減らすには、ここが大事。確認しておけば、安心して暮らし始められますよ。


よくある疑問Q&A|売買契約前に確認しておきたいポイント

Q1. 手付金はいつ、どんなタイミングで支払うの?

結論:売買契約の締結時に支払うのが一般的です。

契約書へサインする当日に、現金または振込で支払うのが基本。
金額は売買価格の5~10%程度が目安です。

解除時の扱いにも関わるため、額や返金条件も契約書でしっかり確認しましょう。

こちらの記事も参考になります:
手付金とは何か?支払いタイミングと押さえておきたい注意点


Q2. ローン特約って何?どう使えるの?

結論:住宅ローンが通らなかった場合の“契約解除の保険”です。

  • 万が一ローン審査に落ちた場合、契約を白紙に戻せる特約
  • 申請期限や解除の手続きも書面で確認を
  • 銀行からの「融資否決通知書」が必要な場合も

こちらの記事も参考になります:
住宅ローン特約とは何か?安全に家を買うために知っておくこと


Q3. 契約を解除したら、どの費用が返ってくるの?

結論:手付金の返還有無は契約内容によって異なります。

  • 買主の都合で解除 → 手付金放棄のケースが多い
  • ローン特約や売主都合の場合 → 全額返金されることも

契約解除条項をよく読みましょう。

こちらの記事も参考になります:
契約解除はできる?違約金リスクと回避する方法


用語解説コーナー|契約書によく出るキーワードをサクッと理解

  • 手付金とは?
     契約時に買主が支払うお金で、契約成立の意思表示。解除時の違約金にもなります。
  • 違約金とは?
     契約違反をした側が支払うお金。目安は売買価格の約1割。
  • ローン特約とは?
     住宅ローンが不成立だった場合に契約を無条件で解除できる特約。申請期限に注意。
  • 契約不適合責任とは?
     住宅引き渡し後に不具合が見つかった際、売主が責任を負う制度。旧・瑕疵担保責任に代わるもの。

契約書にサインする前にやっておきたいこと

● わからない内容があったときは?

  • 売主や仲介会社に遠慮せず質問しましょう
  • 説明内容をメモしておくと、あとで見返せて安心です。

● 納得できない内容があったときは?

  • 条項の修正・削除の相談も可能
  • 売主や仲介会社としっかり話し合いましょう

● 必要に応じて専門家に相談を

  • 宅建士や不動産会社の担当者
  • 不動産に強い弁護士
てぃ(FP)
てぃ(FP)

内容が複雑なときは、専門家のアドバイスが大きな支えになります。無理せず頼って大丈夫ですよ。


まとめ|売買契約書の内容を理解すれば、安心して家を買える

売買契約書は、あなたと売主の大切な「約束」を書面で交わすものです。
内容を正しく理解し、納得したうえでサインすることが後悔のない住宅購入への第一歩です。

この記事のおさらい:

  • 支払い・引き渡し・契約解除の条件など、大事な情報が詰まっている
  • 少しでも不安があれば、サイン前に必ず確認
  • 専門家にも相談しながら、納得できる契約を進めましょう

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